塩化カルシウム

塩化カルシウム

塩化カルシウムは、意外なほど私たちの身近なところでたくさん利用されている物質です。ここでは特徴やその用途、取り扱う際の注意点などを紹介します。また、最近ではどのような製品に利用されているかもわかりますよ。

特徴

化学式CaCl2で表される化学化合物です。水やエタノールに溶けやすく、吸水作用や乾燥作用があります。海水など自然の中に幅広く分布していますが、人工的な塩化カルシウムを絶え間なく使用すると、人体に何らかの影響が出る場合もあります。

塩化カルシウムについてのあれこれ

用途や、取り扱う上での注意点を紹介します。

用途

・ 融雪剤 ・ 凍結防止剤 ・ 除湿剤 ・ 食品添加物

取り扱い上の注意点

直接触ったりすると、皮膚炎などの原因になる事があります。そのため取り扱う際には、十分注意する必要があります。もし間違って手に触れたりした場合には、すぐに水で洗い流すなどの対策をとりましょう。また吸湿作用があるため、管理する際には空気になるべく触れさせないなどの注意点もあります。

ダメージ

人間だけでなく、自然環境や鉄などの人工物にもダメージを与える可能性がある物質です。私たちの普段の生活の中では特に、融雪剤として利用されている塩化カルシウムに注意する必要があります。

使用上の注意点1・自然環境

融雪剤として撒かれた塩化カルシウムは、自然の中に自生する植物にダメージを与えます。ですから、生態系をキープするためには、融雪剤の使用法に細心の注意が必要となります。

使用上の注意点2・車体

融雪剤として撒かれた塩化カルシウムはさらに、水に溶け液体化し水しぶきとして車のボディ部分などに付くと、サビの原因となります。

利用の最前線

先ほど紹介した通り、食品添加物や融雪剤など、さまざまな製品に含まれています。最近の傾向として特徴的なのが、これらの物質に含まれる塩化カルシウムが、エコロジーやロハスの考え方と結びついている事です。エコロジー・ロハスともに、自然環境や人間の健康を大切にしようという考え方ですよね。より私たちに優しい塩化カルシウムの開発に向けて、日夜研究が進んでいるのです。また、私たち人間の肌質などに近づけた石鹸や医薬品、入浴剤なども多く開発され始めています。

たいへん身近な物質です

このように人間にとってキケンを伴う場合もある物質ですが、食品添加物や融雪剤など、私たちの暮らしには欠かせない場面で活躍しています。近年ではより安全な利用方法が研究されているので、近い将来さらに安全な製品があらわれる事でしょう。一体どのような製品があらわれ、私たちの暮らしをどれくらい豊かにしてくれるのか、研究者の方の力量に期待が寄せられています。

塩化物とは

「塩化カルシウム」「塩化カリウム」「塩化アンモニウム」など、私たちの周りには多くの塩化物が存在しています。そもそも、これらの塩化物とはどのようなものか、皆さんはご存知でしょうか?学生の皆さんなら、学校で習った記憶があるかもしれません。塩化化合物とは簡単に言えば、塩素と他の元素が化合してできた物質ということです。例えば、塩素とナトリウムが化合すれば塩化ナトリウム(≒食塩)になりますし、塩素と鉄が化合すれば塩化鉄となるのです。