ケイ酸カルシウム板

酸カルシウム板と聞いても、よほど専門的な知識を持った方や、仕事で関わっている方でなければ、その存在すらご存じないのではないでしょうか?ここではそんなケイ酸カルシウム板についてはもちろん、ケイ酸やケイ酸カルシウムについても詳しく説明していきます。

ケイ酸カルシウム板の基礎知識 <ケイ酸カルシウムとは?>

ケイ酸カルシウム板について紹介する前に、ケイ酸やケイ酸カルシウムとはどんな性質を持った物質なのかを紹介します。

ケイ酸とは

ケイ酸とは、化学式[SiOx(OH)4-2x]nで表される物質で、ケイ素などの化合物を総合的に呼ぶ際の名称です。ケイ酸には、メタケイ酸(H2SiO3)やメタニケイ酸(H2Si2O5)などの種類がありますが、現段階でも発見されていない物質があると考えられている、いわば未知の物質の1つです。ケイ酸そのものは、土の中に8割ほど含まれているのをはじめ、植物や私たち人間の細胞の中にも含まれている物質です。

ケイ酸の特徴

ケイ酸の特徴として、植物の光合成とそれに伴う成長を促進することがあげられます。ケイ酸には特に、害虫に対する抵抗性をあげ、花の色をキレイにし、花持ちもよくするという効果があります。ケイ酸が肥料に使われている原因は、ここにあるのです。

ケイ酸カルシウムとは

ケイ酸カルシウムとは、化学式CaSiO3で表される物質です。ケイ酸自体が他の物質と混じり合いやすく酸性に対して耐性があるため、ケイ酸カルシウムにもその特徴が引き継がれています。

ケイ酸カルシウム板の特徴

ケイ酸カルシウム板とは、ケイ酸カルシウムと繊維系物質を化学的に配合して生まれた物質です。ケイ酸カルシウム板は、簡単に言えばその名の通り「板」の一種です。ケイ酸カルシウム板の特徴としては、耐火性・断熱効果・強度に優れていることがあげられます。ケイ酸カルシウム板が建築材に使われている、大きな原因です。

ケイ酸カルシウム板についてのあれこれ

ケイ酸カルシウム板の用途

ケイ酸カルシウム板が建材に使われていると言っても、単純に家屋の外壁だけでなく天井や、面白い所では化粧ボードのような内装にも使われています。さらにケイ酸カルシウム板は無石綿の建材なので、その技術は世界中の建築現場で利用されています。

繊維補強セメント板との比較

つい最近まで建築材の主役を担っていたのが、この繊維補強セメント板です。繊維補強セメント板には、繊維混入スラグセメント板などが含まれます。その特徴は、衝撃耐性・強度・施工性が高い事があげられます。建築材として一見、何も問題がないように思われるこの繊維補強セメント板ですが、1つ大きなトラブルを抱えている事が判明しました。近年世間を騒がしている、アスベストが使用されているのが、この繊維補強セメント板なのです。皆さんもご存知の通り、アスベストに対する社会的関心が非常に高まったので、繊維補強セメント板は、ほとんど使われることがなくなりました。その代わりに使われているのが、ケイ酸カルシウム板なのです。

ケイ酸カルシウム板は、更なる研究が待たれる物質です

このようにケイ酸カルシウム板は、現在では主に建築材として利用されています。特に石綿に関する健康へのダメージが顕在化した現代にあって、ケイ酸カルシウム板は今後の建築材のメインとなるでしょう。またケイ酸が肥料として高い効果を発揮することを考えると、ケイ酸カルシウム板を農業分野に応用する事もできるようになるかもしれません。

未知の物質と研究の進化

本文中でも紹介した通り、ケイ酸については現段階でもまだ研究が完了しているわけではありません。そのためケイ酸カルシウム板もまだまだ、研究の余地がある物質と言う事ができます。ケイ酸自体が植物の成長を促進させるという事は、人間にとっても何らかの有用な効果を発揮する可能性があるという事です。私たち人間がより豊かに暮らすことができるよう、さらなるケイ酸カルシウム板の研究が待たれるところです。